海へ。
2003年8月31日誘われて、海へ行った。夏休み最後の日曜日。
大きな荷物と混んでる電車。学校に通ってた頃は宿題が終らなくて頭痛を抱えてたような、そんな日。
駅について、坂を登って見えたのは空より色濃い青。
まだ高い日差しが暑いのに、日なたにシートを広げて寝転がったり。
カキ氷で痛くなるほど冷えた口の中は、少し寂しさを覚えていた。汗をかいたファンタの缶が服を濡らすのを、遠い国の出来事のように見つめて。
スイカ割りをしたのは9年ぶり。
ずっと小さい頃に割れなかったスイカは、今もやっぱり割れなかった。裸足で歩いても熱くない砂が足元をくすぐる。
砂浜には打ち寄せられたくらげが落ちていて、夏の終わりを見せつける。思ったよりも冷たい水が気持ちよくて、来て良かったと思った。
思い出ごと、あの人を海に沈められたらいいのに。
自分ごと、そのまま浮かんでこなければ。
…なんて思いはなくて、ただ少しだけ、もう少しだけ触れたいと思った。
帰りは何故だかバイクで、濡れた服が冷たくなって乾くほどのスピードで走った。駅には花火を見に来た人が溢れていて、その中に混じれない自分がやっぱり少し寂しかった。早く帰るのは自分のせいなのに、もう少しゆっくり走ってくれないのかと、しがみついた背中に心の中で文句をぶつける。
少し、少し、もう少し。
いつも「あと少し」とねだってばかりで現状に満足しないこの気持ち。貪欲にさせたのは他でもないこのヒトだから、それでもいいやと思った。
仕方ないって言葉がこんなに淋しく聞こえたのは初めてで、でもきっとこれが最後なんだろう。
会えて良かった、と思った。
逢わなければ良かった、と思った。
夏の、終わり。
********************************
仮想日記。明日は花火編でも書くかなぁ。
つか一月以来の日記…久々です。久々でこれはどうなの。
大きな荷物と混んでる電車。学校に通ってた頃は宿題が終らなくて頭痛を抱えてたような、そんな日。
駅について、坂を登って見えたのは空より色濃い青。
まだ高い日差しが暑いのに、日なたにシートを広げて寝転がったり。
カキ氷で痛くなるほど冷えた口の中は、少し寂しさを覚えていた。汗をかいたファンタの缶が服を濡らすのを、遠い国の出来事のように見つめて。
スイカ割りをしたのは9年ぶり。
ずっと小さい頃に割れなかったスイカは、今もやっぱり割れなかった。裸足で歩いても熱くない砂が足元をくすぐる。
砂浜には打ち寄せられたくらげが落ちていて、夏の終わりを見せつける。思ったよりも冷たい水が気持ちよくて、来て良かったと思った。
思い出ごと、あの人を海に沈められたらいいのに。
自分ごと、そのまま浮かんでこなければ。
…なんて思いはなくて、ただ少しだけ、もう少しだけ触れたいと思った。
帰りは何故だかバイクで、濡れた服が冷たくなって乾くほどのスピードで走った。駅には花火を見に来た人が溢れていて、その中に混じれない自分がやっぱり少し寂しかった。早く帰るのは自分のせいなのに、もう少しゆっくり走ってくれないのかと、しがみついた背中に心の中で文句をぶつける。
少し、少し、もう少し。
いつも「あと少し」とねだってばかりで現状に満足しないこの気持ち。貪欲にさせたのは他でもないこのヒトだから、それでもいいやと思った。
仕方ないって言葉がこんなに淋しく聞こえたのは初めてで、でもきっとこれが最後なんだろう。
会えて良かった、と思った。
逢わなければ良かった、と思った。
夏の、終わり。
********************************
仮想日記。明日は花火編でも書くかなぁ。
つか一月以来の日記…久々です。久々でこれはどうなの。
コメント